- 戦後71年 ~これが私の姿勢~ - そもそも私の想いが尤もで相応しいなんて… これはあくまで私見だ それなりに片寄がある事を許してほしい  また申し訳ないが10年20年先まで適う主張という保証は何処にもない 最新の研究や技術が歴史を覆したり 新たに見顕す事はよくあるし  私自身が変わる可能性だってある 誰しも視座や趣 立場や生き方  利害に主義 違いがあるから 当然 錯誤だらけ 非国民  或いは掻い撫でで 千三つという解釈もあるだろうし  多いに誤解を与え 不快にさせる単語や文言もあるだろう しかし即今  此が私なりの感覚 心情 態度 想い 姿勢である事を私は肯定する  可否どちらに転んでも 誰かにとって発見であれば幸い  同意して頂けないならここで終わろう 同意して頂けるなら始めよう 軍国主義 風潮とも言うだろう 命が軽かったあの時代 終戦 厳密には敗戦 ポツダム宣言受諾より遥か未来 戦後71年  8月15日 平和と戦争に簫やかに向き合う 歴史との対話 心との会話 一体何の為だった 国 経済 防衛 聖戦 侵略 独立 国体 イデオロギー 一体誰の為だった 家族 親 兄弟 子供 彼 彼女 天皇陛下 わたくし  未だ大東亜戦争の正体不透明 未だ大日本帝国の得体不鮮明  精神に 身体に 脳裏に DNAに 根深く 奥深く 果てしなく  刻まれた戦争の焼け跡 爪痕 レジーム GHQ洗脳工作 プレスコード  ヒロシマ ナガサキ リトルボーイ ファットマン 沖縄 学徒出陣  集団自決 孤児 慰安婦 神風 東京大空襲 大本営発表 戦犯 合祀  ここに書き切れない悲劇 惨劇は降る程ある  終われない問題 終わらない難題 終わらせない課題  国の数だけある国情 町の数だけある事情 人の数だけある感情  容易で平易な訳がない 正しさは一つじゃない  どの視点にも論拠と根拠がある 戦争責任追及の対象は一人一人異なる  尽きせぬその怨嗟に胸が裂ける 光が強いほど影は何処までも伸びてく  被害者とヒバクシャ 加害者とカガクシャ 政府と民間 陸軍と海軍  内地と外地 雲の上と雲の下 奇襲と報復 極左と極右 勝者と敗者  正邪と理非 平和に対する罪と人道に対する罪  やった事を認め やられた事を受け止め 人と人の狭間の中で過去を辿り  史実を預かるのはなんと険しい 真実を捉えるのはなんと難しい  なんと なんと厳しい 先の戦争の犠牲になった人々の上に成り立つ 現存する私達  繋がれてきた奇跡と命 偶然と必然 時に学校が 時に法が 時に文化が  時に芸術が 時に宗教が 時に媒体が 時に世の中が  私を愛してくれた沢山の人達が命の価値観を教え育ててくれた  私の庶幾はシンプルで明晰だ 戦争なんか要らない  是非 戦争なき世でめいっぱい楽しんで 生涯を全うしたい ぬるいだろうか 平和呆けだろうか 気随だろうか  戦争未体験を土台に狡く厚かましいだろうか 確かに憲法第9条を目の前に 核の傘の下に立ち  沖縄米軍基地の負担を横に 核兵器廃絶を望む この国や私の中の矛盾は公然と鎮座している  悔しいが矛盾を打開する術も論理も確立していない上に  世界情勢も国際経済も外交も不知な私が反戦など滑稽であるのは認める  けれど けれど良くも悪くも現今の生活や営みや 情報も環境もアイデンティティーも 非戦争抜きでは成立しないのも事実  ジレンマの中で個々の幸せを見つけ生きてく  それが現代日本のモデルケースの一例なのは間違いない  いつの時代も その時代を超えようと 時は諾否問わず流れる  個人が危うい選択を迫られる局面は またやってくるだろう 例えば改憲と護憲 依存か 自立か 立憲主義に基づくのか否か  本土と沖縄 本当に守りたいものは何か 本気で叶えたいものは何か 政治に関心を持ち 監視し 目を凝らし 歴史に習い  メディアリテラシー磨き 誤謬な道を選ばぬのが何よりだが  もし誤ってしまったのなら 止むに止まれぬ車輪が働く前に  踏み留まる勇気も戦史から学びたい 太平洋戦争で亡くなった日本人は310万人と言われている  勿論この数字は正確ではない 探しても見付からない人達が  数えられていない人達が 一体何人いるだろうか  戦没 餓死 自尽 原爆 非業  遺族の理不尽の雨 無縁仏の不憫の雨 放射性降下物の朧の雨 散華した者達への後ろめたさの雨が止む事はない  戦争の恐ろしさ 平和の素晴らしさ  命の尊さを後世に伝えていく教育に私も賛成であり必要であると思う  社会は益々 多種多様を好みグローバル化へと進む  風化を恐れる声が響くのは良い趨勢と支持するが 忘れるという方法で生きていける人もいる事を忘れてはならない あの日どれくらいの人が玉音放送を聴いたのだろう  悲観と空腹の中どんな未来を想像したのだろう 何の因果か昭和52年 東京板橋に生れ  人に時代に国に運に恵まれ 許され 拙劣ながらも歩んでこれた  愛国心と叫ばれるほど熱っぽくない 無関心と呼ばれるほど冷やかじゃない かと言って調和がとれてるなんて勘違いもしていないが  8月15日くらいは非暴力の継続 戦争放棄の連続を願い  太平洋戦争を戦争を振り返り 平和を和平を想い 祈り 命を問う 誰かに強要された訳でも お願いされた訳でもない 2016年 日本 これが戦後生まれの私の…私の姿勢