太田山岳会について(入会を希望される方へ)

 会の趣旨

 当会は登山活動を通じて地域研究、技術の向上、安全登山の啓蒙と推進、会員相互の親睦を図り、加盟する群馬県山岳連盟(群馬岳連)太田地区山岳団体連絡協議会(太山連)行事への参加、協力を行います。

 会の概要

 当会は太田市とその周辺の登山愛好者が集まり昭和33年(1958年)に発足しました。同時に群馬岳連に加盟、以来今日まで継続されております。当初は谷川岳を中心に活動し、その後北アルプスをはじめ主な山々にも足跡を残しており、群馬岳連隊の一員としてダウラギリ、チョー・オユー、ガッシャブルム、ブロードピークの遠征にも参加しております。会員構成は30代を中心に30名程度です。独立した組織として「OB会」が結成され、独自の活動を行っております。

 活動

 4月の年次総会より始まりクライミング、雪山を含む定例山行(登山)。事務所清掃、ザイル祭、OB会との合同新年会。その他、都合の合う会員同士でほぼ毎週の様に個人山行が行われています。登山形態は特に決まりはなくハイキング志向の会員から冬季バリエーションに挑む会員までおります。

上部団体の群馬岳連や日本山岳協会(日山協)の行事にも積極的に参加、協力をしています。特に群馬岳連が後援しているトレールラン競走「スカイビュートレイル」では毎回10名程度の協力人員を出しております。他に、自然保護、クライミング、遭難救助隊の各委員会にも委員、隊員として協力しております。地元太田市主催の春、秋の太田市民ハイキングの役員として各2名の協力をしております。

 安全について

 いかなるスポーツ、レジャーにおいて、又日常生活においても絶対安全というものは有りませんが、登山においても最悪の結果を招く事故(遭難)が毎年のように発生しています。山岳会としては、より安全な登山を行うために、全ての山行に対して事前に「山行計画書」の作成、提出を会則で定めております。提出された計画書に対しリーダーの判断でアドバイスや中止を含む計画変更を求める場合もあります。

会内での講習会開催、群馬岳連、日山協主催の講習会へ参加して技術の修得、向上を図っておりますので登山形態に関係なく積極的に講習会への参加をして下さい。中には研修を受け試験に合格して日本体育協会公認スポーツ指導員資格を保持している会員もおり、会内の指導、群馬岳連講習会の講師を務めております。

起こしてはならないことですが、万一、会員が遭難事故をおこした場合には全会員が救助活動に当たらなければなりません。常に安全を意識した山行を行ってください。又、遭難救助に際し地元救助隊、ヘリコプター等を依頼すると多額の費用が掛かりますので全会員に捜索費用を補償する保険の加入を義務付けています。

 入会されるに当り

 山登りは個人でも気軽に楽しめますが山岳会と言う組織に所属することで多くの仲間を得たり、技術の向上を図れるメリットがあり、行動範囲が広がり岩登り、冬山を含む登山対象のレベルも上がります。競技登山を目指す方、ヒマラヤ登山を目指す方にはその道も用意されております(競技会への出場、遠征隊参加など)。その半面、会費の納入、計画書の提出、行事への参加協力など会員としての義務、負担が発生しますのでご承知下さい。(入会時の費用として年会費6000円、山岳共済保険料およそ6500円。)

 又、登山の幅が広がるとそれに必要な道具も増えてきますが登山用具は安くないです。テント、ロープなどの大きな装備は会の共同装備として保有しておりますのでそれらを譲り合って使用して下さい。個人装備も岩登りや冬山で使用するものが会の装備として多少備えてありますので購入するまでの間、暫定的に使用して頂けます。皆の装備ですから大切に使用して下さい。

 山岳会と云えども特別な集団では有りません。社会人としてのルールを守って行動でき、山岳会の趣旨、山登りの楽しさとその危険性を理解して頂ける方で有ればどなたでも歓迎いたします。一緒に山を楽しみましょう。

 

太田山岳会 会長